孤立(社会的交流)についての調査:直接話す、SNS、電話、ビデオチャット、メール等を通じてわかる孤立の状況

社会的孤立のイメージ

政府発表の統計情報をまとめています。より詳細な情報を確認したい方は、政府統計の総合窓口(e-Stat)、もしくは各府省等が公表する統計データをご確認ください。

年齢ごとの孤立(社会的交流)の状況

直接会ってコミュニケーションをとる頻度

この調査は、異なる年齢層の人々の間で孤立感がどのように変化するかを調査したものです。同居していない家族や友人たちとのコミュニケーション頻度について、直接会って話す頻度が孤立感にどのような影響を与えるかを明らかにするためのデータが収集されました。

この調査によれば、年齢別に直接会って話す頻度を分析すると、孤立感に対する傾向が明らかになります。

  • 若い世代(16から19歳)では、週に4から5回以上直接会って話す割合が高く、孤立感が比較的低いことが示されています。逆に、ほとんど直接会って話さない人々は少ないです。
  • 年齢が上がるにつれて、週に1回程度や月に1回程度の頻度が増える傾向が見られます。特に高齢の世代では、週に2から3回程度や週に1回程度の頻度で直接会って話す人々が増え、孤立感の低減が評価されます。
  • 一方で、高齢の世代(70歳以上や80歳以上)では、週に4から5回以上直接会って話す頻度は低く、孤立感がやや高いことが示されています。ただし、この世代でも週に2から3回程度や週に1回程度の頻度で直接会って話す人々が比較的多いです。

総じて、若い世代から高齢の世代まで、直接会って話す頻度が孤立感に影響を与えることが示唆されています。特に週に4から5回以上直接会って話すことができる若い世代は孤立感が低い傾向がありますが、高齢の世代ではその頻度が減少する一方で、週に2から3回程度や週に1回程度の頻度で交流が増えることで孤立感の軽減が見られます。この調査結果は、異なる世代の人々の交流頻度が孤立感に与える影響についての重要な示唆を提供しています。

①直接会って話す
週4から5回以上週2から3回程度週1回程度2週間に1回程度月1回程度月1回未満全くない無回答
全 体16.513.113.89.714.315.610.66.4
16から19歳71.65.23.43.74.93.46.51.2
20から29歳20.412.911.511.914.815.311.31.8
30から39歳13.89.013.911.417.020.112.52.4
40から49歳14.510.312.29.316.421.913.02.3
50から59歳14.09.212.89.217.519.312.95.0
60から69歳15.413.114.810.213.816.29.47.1
70から79歳13.618.516.29.812.010.08.711.1
80歳以上14.421.116.57.710.18.36.915.0
[再掲]20から64歳15.010.412.910.116.319.312.23.7
[再掲]65から74歳14.715.115.810.712.813.29.08.6
[再掲]75歳以上14.221.416.18.110.78.17.414.0

電話でのコミュニケーションの頻度

このデータは、電話やビデオ通話などを通じて同居していない家族や友人たちとのコミュニケーション頻度を示す孤独に関する調査の結果です。以下に、データの要点をまとめます。

調査結果によれば、電話やビデオ通話を通じた同居していない家族や友人たちとのコミュニケーション頻度には異なる年齢層ごとの傾向が見受けられます。

  • 全体の平均として、週に4から5回以上の頻度で電話やビデオ通話を行う人々が8.1%で、次いで週に2から3回程度(11.7%)や週に1回程度(13.7%)となっています。全く電話やビデオ通話を行わない人々は15.4%で、無回答の割合は11.4%です。
  • 16から19歳のグループでは、週に4から5回以上の頻度で電話やビデオ通話を行う人々が10.8%とやや高いですが、逆に週に1回未満通話する人々が21.3%と比較的高い割合を示しています。
  • 高齢の世代ほど、週に4から5回以上の頻度で電話やビデオ通話を行う人々は減少し、逆に週に1回程度や2週間に1回程度の頻度が増える傾向が見られます。特に80歳以上のグループでは、週に1回未満通話する人々が31.7%と高い割合を占めています。

「再掲」の部分では、年齢別に再度グループ分けされたデータが提示され、同様の傾向がより詳細に示されています。

総じて、この調査は電話やビデオ通話を通じたコミュニケーションの頻度が孤独感に与える影響を示唆し、高齢の世代ほど直接会って話すことが難しい状況でも通話を通じた交流の重要性が示されています。ただし、年齢層によって通話頻度には変動があり、特に高齢の世代では週に1回未満通話する人々が多いことが窺えます。

②電話[ビデオ通話含む]
週4から5回以上週2から3回程度週1回程度2週間に1回程度月1回程度月1回未満全くない無回答
全 体8.111.713.710.514.215.015.411.4
16から19歳10.813.913.912.313.910.521.33.4
20から29歳11.212.614.010.813.914.720.42.2
30から39歳4.69.812.211.018.219.920.83.5
40から49歳7.49.513.210.816.118.020.94.1
50から59歳7.510.313.09.616.317.518.47.3
60から69歳9.111.114.112.214.114.712.512.3
70から79歳8.615.215.99.711.611.68.119.3
80歳以上8.412.711.68.48.99.29.131.7
[再掲]20から64歳7.710.313.210.716.017.319.25.5
[再掲]65から74歳8.713.814.510.912.913.710.115.4
[再掲]75歳以上8.613.714.18.89.89.47.727.8

SNSやLINEなどチャットによるコミュニケーションの頻度

コミュニケーションイメージ

このデータは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通じて同居していない家族や友人たちとのコミュニケーション頻度を示す孤独に関する調査の結果です。以下に、データの主要なポイントを文章でまとめます。

この調査から、SNSを通じて同居していない家族や友人たちとのコミュニケーション頻度において、異なる年齢層ごとに特定の傾向が観察されます。

  • 全体の平均として、週に4から5回以上SNSを通じてコミュニケーションする人々が20.5%で最も多く、次いで週に2から3回程度(13.4%)や週に1回程度(9.8%)となっています。SNSを全く使わない人々の割合は19.8%で、無回答の割合は15.5%です。
  • 16から19歳のグループでは、週に4から5回以上SNSを通じてコミュニケーションする人々が60.5%と非常に高く、週に1回未満の頻度でSNSを使う人々が4.6%と低い一方で、全く使わない人々が4.6%です。
  • 年齢が上がるに従い、SNSを通じたコミュニケーション頻度は減少傾向にあります。高齢の世代ほどSNSの使用頻度が低く、週に1回未満の頻度や全く使用しない頻度が増える傾向がみられます。

総じて、この調査はSNSを通じたコミュニケーションが孤独感に与える影響を示唆し、特に若い世代ほど頻繁なSNS利用が交流の手段として重要であることを示しています。しかし、高齢の世代ではSNS利用が少なく、逆に直接のコミュニケーションの重要性が見受けられます。

③SNS[LINEによるチャットなど]
週4から5回以上週2から3回程度週1回程度2週間に1回程度月1回程度月1回未満全くない無回答
全 体20.513.49.87.57.46.219.815.5
16から19歳60.519.46.22.51.23.14.62.5
20から29歳46.018.010.37.18.14.74.51.3
30から39歳25.818.413.312.711.27.49.22.1
40から49歳24.116.511.511.010.59.813.33.3
50から59歳20.914.213.18.59.88.718.46.4
60から69歳17.214.49.97.96.65.924.413.8
70から79歳9.29.17.24.54.74.129.132.1
80歳以上3.22.43.21.21.61.435.151.8
[再掲]20から64歳25.916.212.09.89.67.813.94.8
[再掲]65から74歳12.411.58.66.05.75.428.222.2
[再掲]75歳以上5.05.14.62.22.71.932.446.0

電子メールやショートメールによるコミュニケーションの頻度

コミュニケーションイメージ

このデータは、電子メールやショートメールを通じて同居していない家族や友人たちとのコミュニケーション頻度を示す孤独に関する調査の結果です。以下に、データの主なポイントをまとめます。

  • 全体の平均として、週に4から5回以上電子メールやショートメールでコミュニケーションする人々が5.5%で、次いで週に2から3回程度(5.8%)や週に1回程度(6.3%)となっています。電子メールやショートメールを全く使わない人々の割合は40.5%で、無回答の割合は17.3%です。
  • 16から19歳のグループでは、週に4から5回以上電子メールやショートメールでコミュニケーションする人々が4.9%と比較的低く、逆に週に1回未満の頻度でコミュニケーションする人々が71.6%と非常に高いです。
  • 年齢が上がるに従い、電子メールやショートメールを通じたコミュニケーション頻度は減少傾向にあります。特に高齢の世代では、週に4から5回以上の頻度や週に1回程度の頻度が低く、週に1回未満の頻度や全く使用しない頻度が増える傾向が見られます。

総じて、この調査は電子メールやショートメールを通じたコミュニケーションが孤独感に与える影響を示唆し、特に若い世代ほど電子メールやショートメールを使用してコミュニケーションする傾向があります。一方で高齢の世代ではこの手段をあまり使用せず、直接のコミュニケーションがより重要とされています。

④電子メールやショートメール
週4から5回以上週2から3回程度週1回程度2週間に1回程度月1回程度月1回未満全くない無回答
全 体5.55.86.34.87.512.340.517.3
16から19歳4.91.93.72.25.96.571.63.4
20から29歳5.62.73.62.74.210.168.13.0
30から39歳3.93.14.34.06.312.661.74.1
40から49歳6.46.26.16.78.917.742.15.9
50から59歳7.25.68.15.710.217.536.29.4
60から69歳6.58.88.45.39.214.630.816.4
70から79歳4.97.87.05.57.27.827.132.7
80歳以上2.32.93.62.02.32.832.951.2
[再掲]20から64歳6.25.56.35.28.215.346.07.3
[再掲]65から74歳5.67.28.46.08.511.429.023.9
[再掲]75歳以上3.15.64.42.84.24.330.045.6

まとめと社会的孤立に関する示唆

この孤独に関する調査は、異なる年齢層の人々とのコミュニケーション頻度が孤独感に及ぼす影響を明らかにすることを目的としたものです。調査は、直接会って話す、電話やビデオ通話、SNS、電子メールやショートメールなどのコミュニケーション手段を通じて同居していない家族や友人たちと交流している割合を年齢別に示しました。

以下は調査結果の要点です。

  1. 直接会って話す:
  • 年齢別に見ると、週に4から5回以上同居していない家族や友人たちと直接会って話す人々が16から19歳のグループで最も多い(71.6%)。
  • 年齢が上がるに従い、週に1回程度や月に1回程度の頻度が増える傾向があり、高齢の世代でも交流の重要性が示唆される。
  1. 電話やビデオ通話:
  • 年齢によって異なるが、特に若い世代ほど電話やビデオ通話を通じたコミュニケーションが多い。
  • 80歳以上の高齢者は、週に1回未満通話する人が多い。
  1. SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス):
  • 若い世代ほどSNSを通じた交流が多く、逆に高齢の世代ほど使用頻度が低い。
  • 16から19歳のグループでは特にSNSを多用しているが、80歳以上の世代では使用頻度が限られている。
  1. 電子メールやショートメール:
  • 年齢によって異なるが、特に若い世代ほど電子メールやショートメールを通じたコミュニケーションが少ない。
  • 高齢の世代では、直接のコミュニケーションが重視され、電子メールやショートメールの使用頻度が低い。

総じて、異なる年齢層の人々との交流手段には年齢による傾向があり、若い世代ほどテクノロジーを活用した交流が増え、高齢の世代では直接のコミュニケーションの重要性が見られます。この調査は、交流頻度と孤独感の関連性を示唆し、異なる年齢層における孤独の要因を浮き彫りにしています。

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この記事の執筆者:MarkeTALE編集部

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