政府発表の統計情報をまとめています。より詳細な情報を確認したい方は、政府統計の総合窓口（e-Stat）、もしくは各府省等が公表する統計データをご確認ください。

居住形態別の孤独感を感じる割合

「よくある」孤独感と「ときどきある」孤独感に着目すると、特定の居住形態での傾向が浮かび上がる可能性があります。以下に各居住形態別の「よくある」孤独感と「ときどきある」孤独感の割合を比較して、気づくことを考えてみましょう。

• 持ち家[一戸建]:
  • 「よくある」孤独感: 3.5%
  • 「ときどきある」孤独感: 14.6%
  • 考察: 持ち家[一戸建]の住宅環境では、「よくある」孤独感の割合が低く、「ときどきある」孤独感がやや高い。比較的安定感のある住環境でありながら、時折孤独感を感じることがあるという傾向が見られる。
• 持ち家[共同住宅]:
  • 「よくある」孤独感: 4.8%
  • 「ときどきある」孤独感: 15.0%
  • 考察: 持ち家[共同住宅]も「よくある」孤独感と「ときどきある」孤独感がやや高め。共同住宅内での隣人との交流やコミュニケーションの頻度が孤独感の変動に影響している可能性がある。
• 民営の賃貸住宅:
  • 「よくある」孤独感: 8.7%
  • 「ときどきある」孤独感: 20.7%
  • 考察: 賃貸住宅での「ときどきある」孤独感がやや高め。賃貸住宅は住人の入れ替わりが多いことがあり、こうした変動が孤独感に影響を与えている可能性がある。
• 公営/UR/公社の賃貸住宅:
  • 「よくある」孤独感: 8.9%
  • 「ときどきある」孤独感: 15.3%
  • 考察: 公営/UR/公社の賃貸住宅では、「よくある」孤独感と「ときどきある」孤独感の割合が近い。社会的な支援やコミュニティ形成の取り組みが、住人の孤独感を緩和する可能性がある。
• 給与住宅/寮/寄宿舎:
  • 「よくある」孤独感: 6.8%
  • 「ときどきある」孤独感: 16.5%
  • 考察: 給与住宅や寮は職場に近い場合が多く、同僚との交流や職場の人間関係が孤独感に影響している可能性がある。
• その他/わからない:
  • 「よくある」孤独感: 10.0%
  • 「ときどきある」孤独感: 24.7%
  • 考察: 居住形態が特定されない場合や「その他」のカテゴリーでは、「ときどきある」孤独感が特に高い。居住状況が不安定な場合や詳細が把握しきれない場合に、孤独感が増す可能性がある。

居住形態別	よくある/常にある	ときどきある	偶にある	ほとんどない	けっしてない	回答なし
持ち家[一戸建]	3.5	14.6	18.7	42.9	19.7	0.6
持ち家[共同住宅]	4.8	15.0	21.5	40.9	17.6	0.2
民営の賃貸住宅	8.7	20.7	21.5	33.2	15.4	0.5
公営/UR/公社の賃貸住宅	8.9	15.3	23.0	37.6	13.8	1.4
給与住宅/寮/寄宿舎	6.8	16.5	20.5	36.1	20.1	–
その他/わからない	10.0	24.7	19.3	31.7	13.1	1.2

世帯年収別の孤独感を感じる割合

「よくある」孤独感と「ときどきある」孤独感に焦点を当てたデータを見ると、世帯年収によって孤独感に違いが見られることが分かります。以下に世帯年収別の「よくある」孤独感と「ときどきある」孤独感の割合を比較して、気づくことを考察します。

• 100 から199 万円:
  • 「よくある」孤独感: 5.3%
  • 「ときどきある」孤独感: 17.1%
  • 考察: 中所得の世帯でも「ときどきある」孤独感の割合が比較的高い。経済的な余裕がある一方で、社会的な繋がりの不足が孤独感を引き起こす可能性がある。
• 200 から299 万円:
  • 「よくある」孤独感: 5.0%
  • 「ときどきある」孤独感: 15.5%
  • 考察: 中所得層でも「よくある」孤独感と「ときどきある」孤独感の割合がやや高め。経済的な安定感があるものの、社会的なコミュニケーションの不足が影響している可能性がある。
• 300 から399 万円:
  • 「よくある」孤独感: 4.1%
  • 「ときどきある」孤独感: 16.6%
  • 考察: 中所得層でも「ときどきある」孤独感が見られる。経済的な安定感がある一方で、人間関係の質やコミュニケーションの頻度が孤独感に影響を与えている可能性がある。
• 400 から499 万円:
  • 「よくある」孤独感: 5.4%
  • 「ときどきある」孤独感: 16.8%
  • 考察: 中所得層でも「ときどきある」孤独感の割合がやや高め。経済的な安定感がある一方で、人間関係や社会的な繋がりの不足が孤独感に影響を及ぼす可能性がある。
• 500 から699 万円:
  • 「よくある」孤独感: 4.2%
  • 「ときどきある」孤独感: 14.4%
  • 考察: 中高所得層でも「ときどきある」孤独感が見られる。経済的な余裕がある一方で、社会的な関係性の質や充実度が孤独感に影響している可能性がある。
• 700 から999 万円:
  • 「よくある」孤独感: 3.3%
  • 「ときどきある」孤独感: 12.5%
  • 考察: 高所得層でも「ときどきある」孤独感がやや見られる。経済的な面での安定感がある一方で、社会的なコミュニケーションの偏りが孤独感に影響を与える可能性がある。
• 1,000 から1,499 万円:
  • 「よくある」孤独感: 1.9%
  • 「ときどきある」孤独感: 13.9%
  • 考察: 高所得層でも「ときどきある」孤独感がみられるが、「よくある」孤独感の割合は低い。経済的な余裕がある一方で、人間関係の質や社会的なサポートが影響する可能性がある。
• 1,500 万円以上:
  • 「よくある」孤独感: 3.2%
  • 「ときどきある」孤独感: 12.9%
  • 考察: 最高所得層でも「ときどきある」孤独感が見られる。一方で、「よくある」孤独感と「ときどきある」孤独感の割合が近いことから、高所得層でも孤独感の経験が広がっている可能性がある。

世帯年収別	よくある/常にある	ときどきある	偶にある	ほとんどない	けっしてない	回答なし
100 万円未満	8.1	19.1	18.0	35.7	18.0	1.2
100 から199 万円	5.3	17.1	21.5	39.5	15.6	1.0
200 から299 万円	5.0	15.5	19.6	41.7	17.5	0.7
300 から399 万円	4.1	16.6	19.6	40.5	18.8	0.5
400 から499 万円	5.4	16.8	18.5	41.7	17.5	0.2
500 から699 万円	4.2	14.4	19.4	42.9	18.8	0.2
700 から999 万円	3.3	12.5	19.4	44.4	20.3	0.2
1,000 から1,499 万円	1.9	13.9	21.4	42.8	20.0	–
1,500 万円以上	3.2	12.9	18.3	41.2	24.4	–
わからない	7.3	18.1	20.5	33.5	19.9	0.6

経済的なゆとり（暮らし向き）別の孤独感を感じる割合

このデータからは経済的な暮らし向きの関連性が示唆されています。以下に気づくことをまとめてみましょう。

1. 経済的な暮らし向きの影響：

• 「大変ゆとりがある」や「ややゆとりがある」層では、孤独感が比較的低い（4.2% および 3.4%）。
• 一方で、「普通」や「やや苦しい」、「大変苦しい」層では孤独感が高くなる傾向が見られる（それぞれ 2.3%、5.3%、14.2%）。

1. 経済的な暮らし向きと孤独感の関連性：

• 経済的なゆとりがある層ほど、孤独感が低い傾向がある。
• 一方で、経済的な苦しさが増すにつれて、孤独感が高まる傾向が見受けられる。

総合的に、経済的な暮らし向きが孤独感に影響を与える可能性が高いことが示唆されています。特に、経済的に苦しい状況にある人々ほど孤独感が高まることが分かります。経済的なサポートや社会的な支援が孤独感の緩和に役立つ可能性があります。

性・年齢階級・経済的な暮らし向き別	よくある/常にある	ときどきある	偶にある	ほとんどない	けっしてない	回答なし
大変ゆとりがある	4.2	11.5	14.1	33.5	35.6	1.0
ややゆとりがある	3.4	11.8	18.2	43.4	22.8	0.4
普通	2.3	12.4	18.4	45.7	20.7	0.5
やや苦しい	5.3	18.3	22.6	38.4	14.7	0.7
大変苦しい	14.2	25.9	19.0	26.6	13.5	0.7

経済的なゆとり（暮らし向き）別の孤独感を感じる割合（年齢別）

このデータからは、年齢階級と経済的な暮らし向きの関連性が孤独感にどのように影響するかについて気づくことができます。以下にまとめてみましょう。

1. 若年層（16から19歳）：

• 「大変ゆとりがある」層では、孤独感が特に高い（53.3%）。
• 一方で、「ややゆとりがある」や「普通」層では孤独感の割合が低く、代わりに「やや苦しい」層や「大変苦しい」層で孤独感が高い傾向がある。

1. 青年層（20から29歳）：

• 「大変苦しい」層では孤独感が高い（24.8%）。
• 「大変ゆとりがある」層や「ややゆとりがある」層で孤独感が低く、一方で「普通」層や「やや苦しい」層で孤独感が比較的高い傾向が見られる。

1. 中年層（30から39歳）：

• 「大変ゆとりがある」層では孤独感が高い（16.7%）。
• 「普通」層や「やや苦しい」層で孤独感の割合が比較的高く、一方で「大変苦しい」層では孤独感が低い傾向が見られる。

1. 壮年層（40から49歳）および後期壮年層（50から59歳）：

• 年齢層ごとに孤独感の変動が特に顕著ではなく、経済的な暮らし向きが孤独感に大きな影響を与えている。

1. 老年層（60歳以上）：

• 「大変ゆとりがある」層や「ややゆとりがある」層で孤独感が比較的高い。
• 年齢が高くなるほど、「やや苦しい」層や「大変苦しい」層で孤独感が低くなる傾向が見られる。

総合的に、経済的な暮らし向きと孤独感の関連性が年齢によって異なることが分かります。特に、若年層や青年層で経済的な苦しさが高まるほど孤独感が高まる傾向があり、壮年層や老年層ではその関連性がより複雑になることが示唆されています。

	よくある/常にある	ときどきある	偶にある	ほとんどない	けっしてない	回答なし
16から19歳｜大変ゆとりがある	6.7	13.3	6.7	20.0	53.3	–
16から19歳｜ややゆとりがある	10.4	14.6	22.9	33.3	18.8	–
16から19歳｜普通	2.5	17.8	12.3	35.6	31.9	–
16から19歳｜やや苦しい	7.2	18.8	20.3	34.8	18.8	–
16から19歳｜大変苦しい	7.7	19.2	11.5	30.8	30.8	–
20から29歳｜大変ゆとりがある	–	20.8	8.3	20.8	50.0	–
20から29歳｜ややゆとりがある	5.6	13.9	23.1	34.3	23.1	–
20から29歳｜普通	5.9	19.1	22.5	32.3	20.2	–
20から29歳｜やや苦しい	5.7	21.4	19.1	33.6	20.2	–
20から29歳｜大変苦しい	17.4	24.8	20.2	21.1	16.5	–
30から39歳｜大変ゆとりがある	16.7	8.3	25.0	25.0	25.0	–
30から39歳｜ややゆとりがある	3.2	14.2	18.7	38.7	25.2	–
30から39歳｜普通	3.8	13.7	18.4	39.8	24.0	0.2
30から39歳｜やや苦しい	7.1	22.5	24.1	32.7	13.7	–
30から39歳｜大変苦しい	20.1	32.8	12.1	24.1	10.9	–
40から49歳｜大変ゆとりがある	9.5	23.8	14.3	33.3	19.0	–
40から49歳｜ややゆとりがある	3.8	14.1	13.5	48.1	20.5	–
40から49歳｜普通	2.1	13.6	21.0	43.4	19.7	0.1
40から49歳｜やや苦しい	6.5	20.2	22.7	36.2	14.2	0.2
40から49歳｜大変苦しい	17.7	26.6	21.5	20.3	13.9	–
50から59歳｜大変ゆとりがある	5.3	5.3	13.2	42.1	34.2	–
50から59歳｜ややゆとりがある	4.7	11.4	23.7	39.0	21.2	–
50から59歳｜普通	3.6	15.0	22.1	42.5	16.6	0.2
50から59歳｜やや苦しい	7.2	19.8	23.8	35.9	13.2	0.2
50から59歳｜大変苦しい	14.0	28.0	20.1	30.3	7.6	–
60から69歳｜大変ゆとりがある	3.3	10.0	16.7	33.3	36.7	–
60から69歳｜ややゆとりがある	1.0	11.6	22.2	44.4	20.7	–
60から69歳｜普通	1.2	10.6	16.7	51.1	20.2	0.2
60から69歳｜やや苦しい	4.2	16.3	22.6	42.8	13.8	0.3
60から69歳｜大変苦しい	14.8	23.8	22.5	25.0	13.5	0.4
70から79歳｜大変ゆとりがある	–	3.3	16.7	43.3	30.0	6.7
70から79歳｜ややゆとりがある	2.2	7.3	11.2	50.3	27.4	1.7
70から79歳｜普通	0.8	7.6	16.1	52.9	21.5	1.1
70から79歳｜やや苦しい	3.5	13.1	21.8	44.2	15.6	1.8
70から79歳｜大変苦しい	9.1	22.6	17.7	30.6	18.9	1.1
80歳以上｜大変ゆとりがある	–	14.3	14.3	33.3	38.1	–
80歳以上｜ややゆとりがある	–	9.6	6.8	56.2	24.7	2.7
80歳以上｜普通	1.4	11.4	15.1	49.7	21.1	1.2
80歳以上｜やや苦しい	1.9	17.7	23.9	39.4	14.2	2.9
80歳以上｜大変苦しい	8.4	24.4	18.3	32.8	11.5	4.6

経済的なゆとり（暮らし向き）別の孤独感を感じる割合（男性・女性別）

このデータは、性別（男性）と経済的な暮らし向きの関連性に焦点を当てています。以下にまとめてみましょう。

• 男性の経済的な暮らし向き別の孤独感割合：
  • 「大変ゆとりがある」層では、孤独感が比較的高い（37.2%）。
  • 「ややゆとりがある」や「普通」層では孤独感の割合が低く、一方で「やや苦しい」層や「大変苦しい」層で孤独感が高い傾向がある。

このデータから、男性においても経済的な暮らし向きが孤独感に影響を与えていることが分かります。経済的なゆとりがあると感じる人々の中にも孤独感を抱えている人々が存在する一方で、苦しい経済的状況にある人々の中にも孤独感を抱えている人々が多いことが示唆されています。

• 女性の経済的な暮らし向き別の孤独感割合：
• 「大変ゆとりがある」層では、孤独感が比較的高い（34.4%）。
• 「ややゆとりがある」や「普通」層では孤独感の割合が低く、一方で「やや苦しい」層や「大変苦しい」層で孤独感が高い傾向がある。

このデータからも、女性においても経済的な暮らし向きが孤独感に影響を与えていることが分かります。経済的なゆとりがあると感じる人々の中にも孤独感を抱えている人々が存在し、逆に苦しい経済的状況にある人々の中にも孤独感を抱えている人々が多いことが示唆されています。